職 場 で い じ め に 遭 わ れ て い る 方 へ

職場のいじめ・パワハライメージ画像

職 場 ト ラ ブ ル レ ス Q 隊

1. 職場内でのいじめ問題は、歪んだ現代の労働環境を映す鏡です。

会社という場所は、自分以外の複数の人間がいるところです。言い換えれば小さな社会と言ってもいいでしょう。

従って、当然のように好き嫌い等の理由で仲良しグループが形成され、自分たちと異質なものを排除しようとする力が働きます。ある程度社会性のある大人達がすることなので、子供とは違って、そう目に見える形での露骨なパターンのいじめは少ないのですが・・・

 

職場内のいじめとの例として、

  • 口を利かない。(無視をする)
  • 飲み会などに誘わない。
  • 社内のメールで本人だけに回さない様にして悪口を言う。
  • 「おはようございます」「お先に失礼します」と言っても誰も挨拶を返さない。
  • ミスを犯すと、ここぞとばかりに異常な怒られ方をする。
  • 物を隠される。
  • さりげなく暴力を受ける。
  • 身体的コンプレックスを中傷される。
  • 上司にマイナスイメージの告げ口をする。

これらは、刑法に触れる犯罪行為に問われる場合もあります。

さらにとんでもない行動として、

  • みんなの面前で暴力を振るわれる。

といったものあります。


2. 今、職場でいじめを受けている皆さんへ―

いじめに立ち向かう強いまなざしを持った女性

職場でいじめや嫌がらせを受けている皆さんへ

職場におけるいじめやパワーハラスメントは、もはや個人の問題ではありません。これは、労働環境の構造的な歪み、そして現代社会の働き方そのものが孕む問題の縮図です。

いじめの「構造」は、どこから生まれるのか―

例えば、過度な業務負担、曖昧な評価制度、長時間労働、成果主義の誤解。これらが職場に「余裕のなさ」をもたらし、人間関係のバランスを崩壊させていきます。ストレスのはけ口として、立場の弱い人に向けられる攻撃。これがいじめの正体です。

上司からの理不尽な叱責、同僚による無視や陰口、過小な評価や業務からの排除。形を変えたいじめが、静かに、しかし確実に心と身体を蝕みます。

「我慢」では解決しない時代へ

かつての日本社会では、「職場とは理不尽を飲み込む場所」「我慢して一人前になる」といった考えが根強くありました。しかし、いまや働く人々の価値観は変化しています。尊厳を持って働く権利、安心して声をあげられる職場環境こそが、生産性と持続可能性を支える時代です。

いじめは「我慢」で乗り越えるものではなく、明確に「拒絶すべき不正」です。

声をあげる勇気、その先にある解決

もしあなたがいま、職場でのいじめに悩んでいるなら、どうか「自分が悪いのかも」と自責に陥らないでください。あなたが感じている違和感や苦しみは、あなたの感受性が正常に機能している証です。

具体的には、以下のような対応策を考えてみてください。

  • 記録を残す(日時・内容・言動)

  • 信頼できる第三者に相談する(同僚・家族・社外の専門窓口)

  • 会社内の相談窓口・コンプライアンス部門に報告する

  • 労働基準監督署や専門の行政書士、弁護士に相談する

「相談すること」は弱さではありません。むしろ、職場の未来を変える第一歩となる勇気ある行動です。

職場が変わるには、社会の声が必要です

いじめのない職場をつくるには、組織の風土改革だけではなく、働く一人ひとりが「おかしいことはおかしい」と声をあげられる社会的基盤が必要です。法整備、相談機関の充実、企業の意識改革、そして周囲の理解。これらが重なって、初めて職場の闇が光に変わります。


職場はいのちを削る場所ではなく、人生の可能性を広げる場所であるべきです。

 あなたの働く環境に、安心と尊厳が取り戻されることを願ってやみません。


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